はるメシ⑨「梅雨を吹き飛ばせ!ー和菓子編ー」

埼玉県春日部市で日常の楽しみ方を紹介しています、はるたびです。春日部市は梅雨真っ盛り。雨は少なくなってきましたが、湿度がすごいですね。心もぐったりしがちです。
連続三回、春日部市の南桜井駅付近で見つけた、梅雨を吹き飛ばす「美味しいもの」「美しいもの」「楽しいもの」をご紹介しています。
今回は2回目「美しいもの」です。
前回の「美味しいもの」はコチラ→はるメシ⑧「梅雨を吹き飛ばせ!ー冷やしかつ丼編ー」

和菓子司 美乃屋

東武アーバンパークライン南桜井駅南口から徒歩3分。昔ながらの商店が立ち並ぶ庄和銀座商店会にある、和菓子のお店、美乃屋さん。

お顔出しは恥ずかしいということで、お顔とも言うべき、フォロワーが15000人を超えるInstagramの一枚をパチリとさせていただきました。(記事の最後にリンクも貼ってあります。是非ご覧くださいね)

季節を大切に、美しいお菓子を提供しています。昔ながらのカステラやお団子も人気ですが、Instagramにも載っているように、気になるのは美しい上生菓子。梅雨といえば紫陽花。早速、紫陽花の上生菓子を頂きました。

白い生地に、浮かび上がる水色やピンク。鮮やかに咲く色とりどりの紫陽花を連想させます。
「練り切り」と呼ばれるこの生菓子。和菓子の一種で、白あんに砂糖、山の芋やみじん粉などのつなぎの食材を加え、調整し練った練り切りあん(白あん)を主原料とする生菓子を言います。お茶会などで用いられることが多いかもしれませんね。


しゅわしゅわは、卵白だそうです。アイデアが素晴らしい!

こんな人が作っています。

埼玉県戸田市で、先代の小林実(こばやしみのる)さんが「美乃屋」を創業、その地で約10年愛され、昭和48年に旧庄和町に移住、今の場所に店舗を構えました。屋号の「美乃屋みのや」は初代実さんの名前からです。現在の店主は息子の小林繁(こばやししげる)さん(54)。

繁さんは、毎日違うデザインの練り切りを作っているそうです。日々、季節や風景を表現し続けます。
「季節が7つくらいある気持ちでいます。春夏秋冬、年末年始、春と夏の中間。ちょうど今の梅雨の時期のような。」小林さんのInstagramには、それはそれは見事な練り切りが並びます。子どもの頃からお店を手伝っていたという小林さんは、小さい頃から手先が器用で、自分が和菓子の道に行くことを考えていたと言います。
「練り切りを作る時は、あまり触らない。」高校を卒業して8年、都内の様々な店舗で修業をして、平成17年に美乃屋二代目店主となりました。

涼やかなお菓子も頂きました。なぜ陰なのか?聞いてみました。
「緑陰」とは、初夏を過ぎ、木々の緑が盛り、強い日差しを木々の葉が遮り、涼を呼ぶ、今時の俳句の季語だそうです。
「 よく池の側に茶室があり、その奥に豊で手入れの行き届いた立派な木々が木陰をつくり、緑陰があります。和菓子の世界ではポピュラーな御菓子ですが、ひと工夫して緑陰から池に枝が伸び入りその間に茶室と時間と空間を一つにまとめました。」
ひとつのお菓子で、風景だけでなく、時間をとじこめたということです。背景を知ると一段と和菓子の魅力が広がります。同じようにこちらのお菓子も頂きました。

今の時期に桜ですか?と聞いたところ、「今の青々とした桜の葉の緑を表している。」と答えてくれたからです。私も、この時期の桜や藤や紅葉、鮮やかな緑の茂った様子は大好きです。

定番のカステラやみそまんじゅうは、先代の味を守っています。

和菓子職人さんに素朴な質問をしてみました。
ー和菓子をどのように楽しんだらいいですか?
「気軽でいいんですよ。僕は子どもの頃は一日に何個も食べていました。気取らずに手づかみでいいんです。見た目も味も、気軽に楽しんでください。」「食べるのが勿体ないとよく言われますが、食べてください(笑)僕が何個でも作りますから。」ほほ笑む職人さんを見て、肩肘張らなくてもいいんだと力が抜けました。
休日には美術館や庭園などに足を運ぶ一方、趣味はテニスやサイクリング。「江戸川沿いは最高ですよ。」と春日部の楽しみ方を教えてくれました。
懇願されて3年前に始めた和菓子作りのオンライン講習も好評で、海外からの問い合わせも来るそうです。

移り行く季節、変わらぬ景色を、新しい心で捉える和菓子職人のクリエイティブなお菓子で、じめじめの梅雨を乗り切ってはいかがでしょうか。
そうそう、せっかくなので、これからの季節にオススメのお菓子も紹介しておきますね。
これは今となっては貴重な、旧店舗の時の撮影でした。

メニューを見てすぐに注文しましたよ。夏におすすめはこちら!

葛を使用しているのでもちもち。凍らせてあるのでシャリシャリ。果物がそのまま入っているのでジューシー。低カロリーで満腹感もあり、お子様のおやつに最適!もちろん大人も大満足です。写真を撮りたくなるさすがのビジュアル!次に登場する梅雨を吹き飛ばす「楽しいもの」に登場するあの人にモデルになってもらいました。

くずバーは、既に今季の販売を開始しています。是非お店に行ってみてくださいね。
次回は梅雨を吹き飛ばす「楽しいもの」。来週更新予定です。

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かすかべ、旅するように楽しもう。はるたび!

和菓子司 美乃屋
埼玉県春日部市米島1008‐34
東武アーバンパークライン南桜井駅南口から徒歩3分
TEL:048‐746‐4515
営業時間:9:00~19:00
定休日:火曜・水曜
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