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はるコレ!vol.4「#麦わら帽子と春日部」

あなたは、麦わら帽子を持っていますか?

麦わら帽子は、春日部市の特産品です。

それは何故?いつからでしょうか?

地元のこと、意外と知らないものです。

まずは麦わら帽子について、知りましょう。

#麦わら帽子

春日部市は、古利根川流域に位置していて、土地が肥沃で、昔から米や麦の生産地でした。

明治初期頃、農家の人が、農閑期の副業として、麦の茎の部分を利用し、麦わら帽子の素材である「麦わら真田」を作り、海外に輸出していました。

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麦わら真田(むぎわらさなだ)
麦稈真田(ばっかんさなだ)ともいう。
麦わらを平たくつぶし、真田紐(さなだひも)のように編んだもの。
真田紐とは太い木綿糸で平たく厚く編んだ組紐で、天正(1573~1592)の頃、真田昌幸が初めてこの紐で刀の柄つかを巻いたという。
「大辞林より」

明治10年頃、この「麦わら真田」を使って、春日部市でも帽子作りをするようになりました。明治25年頃には、ドイツから帽子用のミシンを輸入し、生産能力が向上、量産できるようになりました。

主に農作業用として生産されていた麦わら帽子ですが、高度経済成長期の影響で、専業農家が減ったことや、レジャーや娯楽が増えたこともあり、日常でも麦わら帽子をかぶるようになりました。

現在、春日部市内で麦わら帽子を製作している所は数カ所。

#田中帽子店

日本国内でも、麦わら帽子を量産、販売している「工場」は、岡山県笠岡市の石田製帽と埼玉県春日部市の田中帽子店の2カ所です。

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明治13年創業、今年140周年になる田中帽子店さんに、麦わら帽子のできるまで。聞いてみました。

①縫製

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一本の「麦わら真田」から、帽体(かぶる部分)を作ります。同じように麦が色づく広大な麦畑も少なくなり、田中帽子店では、輸入した「麦わら真田」を使って、手作業で麦わら帽子を作っています。

ミシンを使い、職人の感覚で、木型に合わせて立体に縫っていきます。

この部分を作れるようになるには、2~3年。ツバを含めて全部を縫えるようになるには、5年はかかるといわれています。

動画は、職人になって8年目の職人さん。渦(うず)と呼ばれる麦わら帽子の中心から縫う、代表的な製法です。時々木型を確認しながらミシンの針を進め、確認の為に木型に合わせると、ピッタリです。

②寒干し/かんぼし

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乾いた、湿気のない冷たい風の吹く季節に、外で麦わら帽子を干します。

干すことで、編み目が引き締まり、型崩れしにくい丈夫な帽子ができるのだそうです。

つまり、夏の風物詩「麦わら帽子」の「寒干し」は、春日部市の冬の風物詩です。

③型入れ/プレス

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プレス機を使って、蒸気と高圧力で麦わら帽子の形を整えます。

しかし、この時、縫製の時に使った木型と同じ金型がないと、この機械は使えません。

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長年の仕事の中で、木型のみしかないものも。その時は、アイロンを使って型入れを行います。

ツバが特殊なデザインの帽子もアイロンを使います。

機械でも、アイロンでも、型入れは、帽子に命を吹き込む大切な作業です。

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④内縫い

帽子の内側の、汗止め(スベリ)、サイズ調整用のテープなどを、ミシンで縫い付けていきます。

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⑤型入れ/仕上げ

ここで、もう一回型入れ。帽子に最後の息を吹き込みます。

動画は、田中帽子店六代目の、アイロンでの型入れ作業です。

⑥飾り付け

リボンなどをつけて、麦わら帽子に可愛くお化粧をします。

⑦ひげ切り/検品

縫製の際にめくれた皮や、飛び出た麦を丁寧に取り除きます。

手触り、かぶり心地、ひとつひとつ確認をして、お客様の元に届けます。

⑧完成

手づくり、とはいっても、ここまで、人の手と工程、熟練の技が必要とは、想像もつきませんでした。

歴史と作り方を知ると、ただの特産品としてではなく、愛着を持って、麦わら帽子をかぶりたくなります。

では、次に、作っている人を見ていきましょう。

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