はるびと③フォトグラファーStudio Terumin

九州の自然豊かな土地で育った女性が、春日部でフォトグラファーになったSTORY

ーDATAー
StudioTeruminスタジオテルミン
1973年7月3日生まれ
熊本県菊池郡 出身
鹿児島県出身で陸上自衛官の父と熊本県出身の母
妹がひとり

自然の中で育まれた感性

5歳の夏に大分県玖珠郡に引っ越し、私は自然豊かな田舎で育ちました。写生大会で描くものは自然風景で、稲をどれだけ細かく描けるかに熱中したり。中学校3年生からは熊本県に移住しました。

熊本の風景 撮影:StudioTerumin

高校は女子高で、タップダンス部に入っていました。趣味で卒業してからもやりましたよ。小さい頃の夢はピアノの先生。その後も音楽か美術の道に進みたいと思っていました。絵は今でも描くのが好きです。

デザインという仕事

高校1年生の時に、美術の学校に行きたいと思ったんです。美術と言っても、デザインとかクリエイティブなものがやりたかった。高校を卒業して、美術の専門学校のグラフィックデザイン科に進みました。
卒業の時期には、既に就職氷河期だったものの、運良く熊本県のNTTグループ会社の電話帳関連の仕事に就く事ができました。紙面を作る担当で、冊子を作るまでの全体に携わる事ができました。そこで8年働きました。その頃企業の体制が変わったこともあり、20代、いまのうちにキャリアアップをと考え転職しました。

熊本の風景 撮影:StudioTerumin

27歳の時には、健康食品の会社の広告企画部で、商品のパッケージデザインや販売促進の仕事をしました。そこでは1年働きました。その後も色々な仕事をしましたが、デザインの仕事の求人があまりなく、県の工業技術センターや食品加工研究所で働いた事もあります。それでも、その業界のプロダクトデザインが見れたり、仕事の仕組みを見れたり、とても勉強になりました。その間も、個人では友人からの依頼で、チラシやパンフレット、ロゴを作ったりしていました。

春日部市で感じた自然

その後結婚。当初は東浦和に住んでいました。子どもが産まれて、家を買おうかというタイミングで、色々な地域を探しました。夫の通勤のことを考えつつも、都会は性に合わない。そして、ご縁があり、春日部市へ来ました。12年前のことです。
春日部市の印象は、住宅がぎっしり。庭が狭い。でも、交通の利便性が良かった。住んでみると、子育てには良い環境だなと思いました。程よいご近所付き合い。学校では自然に触れ合う授業もありました。子どもと遊びに行くと、用水路に黒メダカやドジョウがいたりして、子どもが捕って楽しみました。川に遊びに行くと、ハゼの仲間のウキゴリや雷魚もいたんです。私は子どもの頃、遊びの中で魚を捕ったりしていたので、ここにも自然が残ってることにとても感動しました。

子どもと用水路に 撮影:StudioTerumin

子育てと両立できるもの。写真。

父が写真を好きでした。その影響か、私も写真を撮ることが好きでした。専門学校時代には、同じ学校に写真科があって、そこにいる友達と、互いに勉強したことを教え合ったり、休日には写真を撮りに出かけたりもしていました。

カップを持つ手 撮影:StudioTerumin

子どもが赤ちゃんの頃、ストックフォトの存在を知りました。ストックフォトとは、撮った写真を登録して、販売できるweb上のサービスです。これまでの仕事の経験上、購入してくださる個人や企業は何を求めているか、どういうイメージカットが売れるかがわかったんです。
早速登録すると、反応が良かった。料理のフォトもいつも作っている料理を撮りました。料理は小さい頃から好きでした。料理を盛り付けるのも絵を描くのと同じような感覚です。いつもしていること、身近なものを撮る。主婦としてこんなにいい仕事はないと思いました。そして、ネットで海外の料理番組やデザイン集を見たり、家で勉強をしました。そうして、感覚を取り戻していきました。

猫 撮影:StudioTerumin

子どもが幼稚園に入ったら、少し時間ができました。7~8年前に、隣の宮代町で女性向けにイクメン講座があったのをたまたま見つけて行ってみました。その後、埼玉県の創業支援の方と座談会があって、東京で映像系のデザイナーをしていたという川島さんという女性と出会いました。彼女は、地元杉戸町にUターンし、杉戸宿の観光パンフレットを作ったりしていました。そこで意気投合して、声をかけてもらって、杉戸町のポスターの仕事を手がけたことがきっかけとなり、その後も彼女のお陰で、杉戸町のでお仕事に度々携わっています。

春日部市内でのお仕事は、2015年の寺フェスで写真撮影や広告制作物を担当したり、春日部青年会議所主催の「池の水ほぼ全部抜く」というイベントでは、写真展を開催したりと、色々関わらせて頂きました。そして、webデザインや写真のお仕事も本格的に始めて行きました。

自分のことは、前向きだけど根暗かな、と思います。昔から自然や生き物、人物を観察するのが好きでした。絵を描くのも写真を撮るのも、観察ですよね。ものをじっくり見ながら描く。撮る。その行為が好きです。お仕事での写真は、瞬時に状況把握を求められる場合が多々ありますので、しっかり対応しますよ。

熊本で子ども達と 撮影:StudioTerumin

フォトグラファーStudioTeruminさんのオススメのはるたびは?

はるたびとは、春日部を旅するように楽しむことです。StudioTeruminさんのオススメをおしえてください。

オススメは、旧倉松落です。

旧倉松落 撮影:StudioTerumin

川に住んでいる生き物が珍しいんです。ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ、ウキゴリ、ブルーギル、雷魚なんかがいます。川の周りを散歩するのもいいですよ。


人に歴史あり。
春日部市の魅力は、人です。
そんな、魅力ある人たちが作る、かすかべ。
あなたも是非、はるたびしてみてくださいね。

StudioTeruminさんのInstagramはコチラ

2021年7月3日に、ララガーデン春日部でStudioTeruminさんが撮影する「麦わら撮影会」が開催されます。

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